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奥歯(上顎)の症例


骨量不足のインプラント:上顎奥歯での骨の高さ造成の症例15

歯周病のために奥歯がないので、インプラントを入れたい
Data
50代 男性
インプラント治療
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全体の治療の流れとしては、まず、ミニインプラントなどで早期に咬合を回復し、その後治癒に時間を要する骨再生を行ってから、インプラント植立へ移行しました。


全体の治療の流れとしては、まず、ミニインプラントなどで早期に咬合を回復し、その後治癒に時間を要する骨再生を行ってから、インプラント植立へ移行しました。

下顎から治療を開始しましたが、右側は3本のインプラント埋入時にミニインプラントも3本埋入し、左側は長いインプラント1本を含む3本埋入し、即時に仮歯により咬合を回復しました。左側は、その3本で仮歯を支えている数ヶ月の間に骨再生とインプラント手術を行っていました。

上顎は、歯周病のためにかなりの骨吸収が見られましたので、前歯部にはGBR、臼歯部(奥歯があった部位)にはサイナスリフトを行い、骨再生を行ってから、インプラントを植立しました。治療中は、現存している歯によって仮歯を支えることで、常に咬合が確保された状態を維持しました。

奥歯(上顎)に歯が3本以上ない場合のインプラント症例写真

奥歯(上顎)に歯が3本以上ない場合のインプラント症例写真
奥歯(上顎)に歯が3本以上ない場合のインプラント症例写真

初診時:下の両側には奥歯がありません。上の右の前歯は、化膿して歯茎から膿みが出るために、少し膨らんで水ぶくれのようになっています。左の犬歯は歯周病のために、歯の周囲の骨が無くなってしまい、その結果、歯のまわりの歯茎が大きく退縮しています。

 

右の上の一番奥の歯が歯周病で歯根が大きく露出していて、抜歯が避けられませんが、この歯はブリッジの支えになっているので、抜歯によって、奥の2本の歯が欠損になります。下は3本の奥歯が欠損しています。

左の上は、2本の奥歯が欠損しています。下は、1本銀歯が残っていますが、重度の歯周病のために、抜歯になりますので、4本欠損となります。

 

  右下には、3本のインプラントを埋入しているところです。骨の高さが少ないので、短めのインプラントが入っています。これらのインプラントによって咬合力の負担が可能になるまで、3ヶ月の期間が必要になります。

 

その治癒期間中にも奥歯部分を機能的に回復させるために、骨の外側に3本のミニインプラントを植立し、これらで仮歯を支えます。このミニインプラントは、3ヶ月後に除去します。太い通常のインプラントには、ヒーリングキャップが装着されています。

ヒーリングキャプを歯肉上に出して歯肉を縫合しています。1回法と呼ばれる術式です。

 

オペ直後の状態です。右下の奥歯はミニインプラント(テンポラリーインプラント)により仮歯が支えられています。左下は、3本の通常のインプラント(パーマネントインプラント)により仮歯が支えられています。一番奥の1本のインプラントは奥歯を抜歯した後ろの位置に植立しています。このインプラントは、あとで除去する予定です。

レントゲンでも、右側に太いインプラント3本と細いインプラント3本が、左側には特に長い1本のインプラントを含む3本のインプラントが確認できます。
細いインプラントは仮歯用のテンポラリーインプラント、太いインプラントは長期間用のパーマネントインプラントです。

 

  左下の抜歯部位に骨再生を行った後に、2本のインプラントを追加埋入しています。

 

  上の前歯を抜歯した歯の一部です。左側が歯根貫通インプラントと呼ばれる御自身の歯に直接刺すタイプのインプラントで、初診時に前歯が化膿して腫れていた原因です。右側が、左上の犬歯ですが、根尖部にまで、黒いざらざらの歯石が沈着し、根管治療の際につめたオレンジ色の樹脂の一部が突き出して見えています。

 

2本の前歯と左の犬歯を抜歯してから2ヶ月後の状態です。残っている歯は被せものを外した状態ですので、細くなっています。

左の歯が黒いには、知覚過敏を防ぐ薬が塗布されているためです。犬歯を抜歯した部位が凹んでいるのは、重度の歯周病のために、ダメージを受けていて、顎骨に大きな欠損が存在しているからです。

 

  咬合面からみると凹みの状態がわかります。

 

  最終的に予定している歯の形と位置が分かるようにステントを装着します。オペ中もインプラントを入れる位置を確認する時に使用します。

 

  歯肉を剥離し、骨面を露出すると、2本の前歯部の大きな骨欠損が確認できます。左の犬歯部はさらに大きく骨がなくなっています。

 

咬合面からみたところです。

 

  インプラント入れるためにドリルでインプラント床を形成している時に、方向、深さを深度ゲージで確認しています。

 

前歯のインプラント周囲に骨を誘導再生するために、インプラント周囲に骨充填材置き、それをチタンでフレームが作られたゴアテックス膜で覆います。固定のために、チタンピン、インプラント上部にはヒーリングキャップを使います。

犬歯部は、インプラントを固定できなかったので、骨再生のみを行っています。

 

  歯肉を縫合しています。

 

10ヶ月後の状態です。

 

前歯のインプラントの周囲には十分な骨が再生しています。犬歯部も骨が再生していますが、もう少しの骨量が必要です。
このあと、前歯部のインプラントにはアバットメントをセット、犬歯部はさらにもう一度骨再生治療をしています。

 

 

右上の奥歯部では、骨の高さと幅がインプラント治療には不足しています。そこで、高さを増やすためにサイナスリフトを幅を増やすために、GBR(骨再生誘導術)を行います。上顎洞の骨の側壁に2センチくらいの楕円形の穴をあけ、骨についてる粘膜を剥離します。骨と粘膜の間のスペースに骨充填材で満たすと、数ヶ月後に骨に置換します。

 

骨幅の改善ですが、歯のすぐ隣に1本だけ入れることが出来ましたが、写真の左側の部分に凹みがあり、そこにはインプラントを入れることができませんでしたので、GBRを行いました。骨充填材を置いた後、2重にしたコラーゲン膜を動かないように糸で固定しています。このような時は、インプラントを歯肉で完全に覆う2回法で行います。

 

  6ヶ月後です。歯肉はきれいに治癒しています。

 

骨幅は改善されていたので、写真の左側にさらに1本追加埋入しました。

2本のインプラントにヒーリングキャップをセットし、1回法によるオペを行っています。

 

ジルコニアアバットメントを装着しました。プラークが付着しにくいので、衛生的です。

 

その上に、同様な理由でジルコニアによるオールセラミッククラウンをセットしました。

 

左上の奥歯部のインプラント治療も右側と同様にサイナスリフトを併用で行っています。

 

歯肉の厚みが1ミリ程度であったために、ジルコニアアバットメントを製作する必要はなく、既製のメタルアバットメントを選択しました。

 

その上の歯は、ジルコニアによるオールセラミッククラウンで製作しています。

 

 

 

Case Report
症状で見るインプラント
前歯の症例
奥歯(上顎)の症例
奥歯(下顎)の症例
全顎的な欠損の症例
骨量不足の症例
ブリッジを固定する治療
義歯/入れ歯を固定する治療
歯周病の場合の治療
ミニインプラントによる即日治療
セラミッククラウンを固定する治療
アンカーにした矯正
CT応用による(光造形3次元モデル)治療
審美治療 ブリッジとの比較
差し歯の比較
抜歯と同時の即時治療
治療の流れ
失敗例
手術時の即時負荷
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インプラントの専門医 福島一隆Blog


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1995年。東京医科歯科大学歯学部卒業。ハーバード大学、ニューヨーク大学などで世界各地でインプラントを学ぶスペシャリスト。インプラントセーフティマークも取得しています。ICOI(国際インプラント学会)の役員も務めます。

静脈内沈静法の麻酔を併用しておこないますので「寝ている間に治療が終わっている」という夢のような治療が可能です。インプラントや抜歯や歯を削る時など一部、多少の痛みが伴う治療も「完全無痛治療」が可能となっております。

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