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全顎的な欠損の症例


ほとんど歯がない場合のインプラント症例1

入れ歯が安定しない
Data
70代 男性
インプラント治療
コメント
インプラントは、もともと犬歯のあったところに入れることが、力学的に良いと言われています。


下顎の総入れ歯は、上顎の総入れ歯に比べて、安定度が悪い場合が多く、顎を動かすたびに外れやすいのです。そのような場合、最小でインプラント2本使うことで、安定度が増します。この時は、入れ歯を完全に固定することは出来ないのですが、インプラントのアバットメントにボール状のアタッチメントを使用することで、外れないようにすることができます。実際、食事の時、入れ歯は、数ミリ動くのですが、外れなくなります。

インプラントは、もともと犬歯のあったところに入れることが、力学的に良いと言われています。

インプラントにより義歯/入れ歯を固定する治療:インプラント2本の症例写真

インプラントにより義歯/入れ歯を固定する治療:インプラント2本の症例写真

  上と下に部分入れ歯を使っている患者様です。上は8本の歯があり、虫歯のために抜歯が必要な歯がありますが、入れ歯を支えるには十分な歯の数は確保できそうです。しかし、下は虫歯のために6本の歯が全て抜歯になってしまいます。

 

  抜歯後、インプラント治療を行うところです。歯肉を剥離して骨の状態を確認すると、細く尖っています。この部の骨の形態は、上が細く尖っていて、下になるにつれて太くなりますので、義歯を支えるためのインプラント治療の場合は、骨幅がある程度確保できるところまで、骨の尖った部分を削合します。

 

  骨が平坦になり、骨幅もある程度確保できましたが、抜歯した部分に大きな穴が左右に一つずつあります。

 

  前からみると骨の穴がよくわかりますが、この部は以前犬歯があったところです。インプラントを2本で義歯を安定させる場合は、力学的にこの犬歯があったところにインプラントを入れることが理想的です。

 

  インプラントの埋入しているところです。11ミリのインプラントを埋入しているのですが、骨から外側に5ミリ程露出してしまいます。そこで、骨造成が必要になります。インプラント周囲の骨に小さな穴をあけて出血を促します。この血液が骨再生に重要な役割をします。

 

インプラントの周りに骨充填材を置き、それらをコラーゲン膜で覆います。この膜が凹まずに、骨再生に必要なスペースを確保するために、ピンで固定します。写真でも少し膨らんでいるのが分かります。

さらにその上に、タイプの違うコラーゲン膜で覆います。このことで、骨充填材が再生したいところに留まりやすくなります。

 

6ヶ月後ですが、インプラントの周りが新生骨で完全に覆われています。

横から確認しても骨でインプラントが覆われています。

 

  ボールアバットメントが左右に一つずつセットされています。

 

二つのボールアバットメントが平行で、同じ高さにあります。

義歯の内側には、これらのボールに「カチッ」とはまるアタッチメントが装着されています。この装置は、義歯の奥歯の部分でぐっと咬むと、少しだけ義歯の後方は沈みますが、決して外れないというものです。基本的に、インプラント2本の場合は、咬む力は通常の入れ歯と同じに顎骨と歯肉が負担します。インプラントの役割の半分は義歯の脱離の防止機能です。仮に、インプラントが2本の時に、完全に固定できるアタッチメントを使用するとインプラントに負担が大きくかかり過ぎてしまいます。

 

  レントゲンで、2本のインプラントが左右対称に入っているのがわかります。再生骨も吸収もなく安定しています。上は、3つの磁石によって入れ歯が安定しています。

 

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1995年。東京医科歯科大学歯学部卒業。ハーバード大学でインプラント・スピード矯正(コルチコトミー)についての症例報告。2010年にはPGI-clubにてコルチコトミー併用スピード矯正の講演。などの実績を持つ


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