歯は、元来顎の骨の中に埋まっていますので、抜歯すると、歯があったところが、穴になります。この穴を抜歯窩、またはソケットと呼びます。抜歯窩の周囲の骨(歯槽骨)は発生学的には、歯を支えるための歯周組織であるために、一度、歯が無くなくなってしまうと、その骨は存在する意味がなくなるために、時間の経過ともに、急速に吸収が進み、6ヶ月後には半分ぐらいの大きさになってしまいます。それに伴い歯肉も退縮します。
その時点から、インプラント治療を開始すると、骨造成がかなりの割合で必要になるために、抜歯後の骨吸収を防止する目的で行う処置をソケットプリザベーションと呼びます。
1)残せなくなった歯を丁寧に抜歯し、抜歯窩をきれいに掻爬します。この時に、急性炎症がないことが前提です。
2)抜歯窩の皮質骨にデコルチケーションを行い、骨充填材で抜歯窩を充たします。
3)吸収性のコラーゲン膜、e-PTFE(expanded Polytetrafluorethylene)、遊離歯肉、有茎弁歯肉で抜歯窩を閉鎖します。吸収性膜を抜歯窩の中の頬側に置く方法もあります。
4)術者によって差がありますが、4〜9ヶ月後に、抜歯窩が固い骨で満たされますので、その段階でインプラントの埋入手術を行います。
この術式の有効性には、統一した見解はなく、賛否両論が存在します。ですが、少なくとも歯肉の減少(退縮)は防げるようです。
また、骨充填材、メンブレンの選択に関しても同様に、意見が分かれています。
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1995年。東京医科歯科大学歯学部卒業。ハーバード大学でインプラント・スピード矯正(コルチコトミー)についての症例報告。2010年にはPGI-clubにてコルチコトミー併用スピード矯正の講演。などの実績を持つ