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仮骨延長術
(かこつえんちょうじゅつ)


仮骨延長術(ディストラクション)は、骨移植やGBRをせずに、骨を増大させる術式の1つです。この術式は、ロシアの整形外科治療において、左右の足のながさが、極端に違う患者様に対して、短い方の足の骨を伸すために行われました。その術式を辰顎口蓋裂の患者様やインプラント治療が予定されている顎骨において、骨造成のために応用したものです。

この術式の特徴は、ディストラクターという器具を使うだけで、一切の移植材を利用しないで、骨と歯肉を造成できるということです。

口腔外科医は、骨が不足している部分において、骨膜を剥離せずに、また口蓋側または舌側の歯肉を切らないように、顎骨にコの字型の切り込みを入れ、骨片を骨折させ可動な状態にします。そして、ディストラクターを顎骨と遊離骨片の両方にとりつけます。1週間ほど、軟組織の治癒を待ちます。

この器具は、ネジ式で、少し回転させますと、骨片が少しずつ顎骨から離れます。このとき、二つの骨のすき間に新生骨ができるのです。これを1日あたり0,5〜1ミリずつ動かし、少しずつ毎日、新生骨を増やしていきます。結果的には、数センチの骨を新生することが可能です。それに伴い歯肉も増えます。

新生骨は軟らかいために、固くなるまで数ヶ月待機します。この待機期間は、意見が分かれますが、3〜4ヶ月必要と考えられます。

その後、インプラント手術に移行しますが、術前は骨がなかったところにインプラントを植立できるのです。

この術式に関しては、スイスの口腔外科医のトリアッカ先生が第一人者であると言えます。2005年に、私は彼のもとで、ディストラクションを含め顎外科の研修を行なってきました。

問題点としては、骨造成の方向のコントロールが難しいということ、歯槽頂部に骨吸収が見られることが多いこと、軟組織の形態が審美的でないこと、ディストラクターに関しては、数センチの大きさがあるために、口の中で邪魔になることや、審美的に問題になる点です。

このような問題点も多いために、臨床で行われることは少なくなってきましたが、骨造成の有効な術式の一つです。



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1995年。東京医科歯科大学歯学部卒業。ハーバード大学、ニューヨーク大学などで世界各地でインプラントを学ぶスペシャリスト。インプラントセーフティマークも取得しています。ICOI(国際インプラント学会)の役員も務めます。

静脈内沈静法の麻酔を併用しておこないますので「寝ている間に治療が終わっている」という夢のような治療が可能です。インプラントや抜歯や歯を削る時など一部、多少の痛みが伴う治療も「完全無痛治療」が可能となっております。

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