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治療の流れ


ほとんど歯がない場合のインプラント症例3

歯がないので、なんとかしたい
Data
50代 男性
インプラント治療
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治療期間中、審美的、機能的な面を即時に回復するために、ミニインプラントを使用し、仮歯を使えるようにします。


一連の治療の流れとしては、新しい歯の位置をしっかりと決めてから、インプラントが必要な部位を割り出します。その際に、CTレントゲンなどの検査から、骨量が不足であることがわかれば、サイナスリフトGBR(骨誘導再生術)などにより骨造成を行います。治療期間中、審美的、機能的な面を即時に回復するために、ミニインプラントを使用し、仮歯を使えるようにします。

インプラントの治療の流れの症例写真

インプラントの治療の流れの症例写真

  上の歯が殆どありません。また、下の奥歯もありません。レントゲン上で確認すると、上では奥歯部分にインプラントするには、明らかに骨の高さが不足しているのがわかります。下の奥は骨の高さはありそうです。

 

【左】口腔内の状態です。上の歯がほとんどなく下の歯が上の歯茎にあたっています。そこで、インプラント治療にあたっては、術前に、最終的には上の歯がどのようになるのかをしっかりと診断することが大切です。下の前歯の1本は、歯周病のために、歯根が露出しています。

【右】そこで、診断用ワックスアップを行います。これは、最終的な口腔内の歯並びの状態をワックスでシュミレーションしたものです。これを実際に口腔内で調整して,よりリアルなものにしていきます。この段階では、前歯は人工歯ですが、奥歯はワックスのままです。

 

【左】奥歯も人工歯にしました。下の歯は、既に予後不良の前歯を抜歯し、仮歯になっています。インプラント治療終了後には、ほぼこのような状態になるようにインプラント埋入を行います。

【右】そこで、CTレントゲン写真を撮影するときに、最終的な歯がどの位置に来るのか分かる様に、バリウム入りのレジンで歯の形態を再現したCT撮影用ステントを作製します。このステントを装着したまま、CT撮影を行います。

 

  CTのデータには、最終的な歯の位置もしっかりと写っています。また、サイナスリフトを行う予定の上顎洞の様子も確認出来ます。これらのデータを参考にインプラントの手術の計画を練っていきます。

 

まず、左側のサイナスリフトを行います。サイナスリフト後に、再生骨へ埋入したインプラントによる咬合力の負荷が可能になった時点で、予後不良の歯を抜歯する計画です。

上顎洞側壁の骨を2〜3センチの楕円形の大きさで除去し、内側の粘膜を剥離し、骨再生に必要なスペースを作ります。骨再生後にインプラントを埋入します。

 

内側に粘膜を強化するためにコラーゲン膜を置きます。

上顎洞内のスペースを骨充填材で満たします。

 

  縫合してサイナスリフトを終了します。

 

次に、右側のサイナスリフトを行います。サイナスリフト後に、インプラント埋入を行います。

左側同様に、上顎洞側壁の骨に楕円形の穴を形成して、内側の粘膜を剥離します。粘膜は呼吸に合わせて動きます。この状態は息を吐いたときです。粘膜は骨の穴を塞ぐ様に降りてきます。

 

息を吸うと上顎洞の粘膜が挙上します。

このスペースに骨充填材を入れていきます。

 

  最後に縫合します。

 

【左】次は、インプラント埋入とGBR(骨誘導再生術)です。垂直的な骨の造成は、サイナスリフトで行いましたので、骨幅が不足している部位には、水平的な骨造成を行い、インプラント埋入を行います。右上には合計3本のインプラントを埋入しますが、インプラントを植立するには骨の横幅が不足しています。そこで、インプラント埋入前にGBRによる骨造成を行います。

【右】長期的に機能するコラーゲン膜を使用してGBRを行います。骨充填材をコラーゲン膜で覆いピンで固定させます。この状態で、骨充填材が新生骨へ置換されるために6ヶ月待機します。

 

【左】まず、奥の2本のインプラントを埋入します。骨の横幅は骨誘導再生の結果として、インプラント治療には十分な幅になりました。

【右】そこで、2本のインプラントを埋入します。

 

  さらに,時期をずらしてもう1本埋入します。

 

  左側になります。右側同様に3本のインプラントを使用します。まず、骨がある部位に1本埋入します。

 

【左】その後、仮歯を一時的に支えていた残存歯を抜歯して、骨欠損部に骨造成を行います。先ほどのインプラントが、すでに仮歯の支えになっています。また、写真の左側に見える細いメタルの棒状のものも仮歯を支えているテンポラリーインプラントです。

【右】長期的に機能するコラーゲン膜で、右側同様にGBR(骨誘導再生術)を行います。

 

  この時点での状態を整理すると、右の2本のインプラント、前の2本のテンポラリーインプラント、左の1本のインプラントで仮歯を支えています。

 

【左】左側でGBRを行った部位です。骨の横幅がかなり増え、骨欠損が解消しています。

【右】インプラントを1本埋入します。

 

【左】次に、後方へインプラントを1本追加埋入します。骨量があることはあらかじめ分かっていたので、歯肉の剥離は最小です。

【右】1本のインプラントが埋入されました。

 

  同日に、右側(写真の左)のインプラントの2次オペを行い、アバットメントを装着しました。そのインプラントでも仮歯を支えることが出来るので、前のテンポラリーインプラントを1本除去しています。

 

  レントゲンですが、上にはインプラントが6本とテンポラリーインプラントが1本確認出来ます。奥のインプラントの周囲には、サイナスリフトによる新生骨の部分が白く見えます。下は、左右の奥に1本ずつインプラントが入っています。

 

Case Report
症状で見るインプラント
前歯の症例
奥歯(上顎)の症例
奥歯(下顎)の症例
全顎的な欠損の症例
骨量不足の症例
ブリッジを固定する治療
義歯/入れ歯を固定する治療
歯周病の場合の治療
ミニインプラントによる即日治療
セラミッククラウンを固定する治療
アンカーにした矯正
CT応用による(光造形3次元モデル)治療
審美治療 ブリッジとの比較
差し歯の比較
抜歯と同時の即時治療
治療の流れ
失敗例
手術時の即時負荷
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インプラントの専門医 福島一隆Blog


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1995年。東京医科歯科大学歯学部卒業。ハーバード大学、ニューヨーク大学などで世界各地でインプラントを学ぶスペシャリスト。インプラントセーフティマークも取得しています。ICOI(国際インプラント学会)の役員も務めます。

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