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奥歯(下顎)の症例
骨量不足のインプラント:骨の高さの再生の症例5

左下の奥歯がない
Data
50代 女性
インプラント治療
コメント


左下は奥歯が2本欠損していますが、噛み合う左上の一番奥の歯の状態が、良くなく、近い将来抜歯の可能性があります。そのことを考慮し、1本だけインプラントをする治療計画を立てました。このように、噛み合わせや骨の状態、清掃性の理由で、一番奥の歯があった部位には、あえてインプラント治療をしないことがあります。今回は、インプラント予定部位の骨幅が不足していたため、スプリットクレストによる骨造成を行いました。歯槽骨の上部に、近遠心的に骨切りを行い、骨の隙間を広げた後にインプラントを入れていきます。骨切りの時に、ピエゾサージェリー(超音波メス)を使用しましたが、他の手術器具と比較すると、周囲への余計なダメージが少なく、切断面もきれいですし、ストッパー機能がついているために、神経や血管を傷つけることもほとんどありません。

ですので、右上のサイナスリフトにおける上顎洞側壁の骨削除にも使用しましたが、後上歯槽動脈の枝も傷つけることなく手術が行えました。

奥歯(下顎)に歯が2本ない場合のインプラント症例写真
奥歯(下顎)に歯が2本ない場合のインプラント症例写真
奥歯(下顎)に歯が2本ない場合のインプラント症例写真

奥歯を2本喪失しています。左下の奥を上から見たところですが、骨の幅は狭そうですので、骨幅を増やすために、スプリットクレストを行います。

歯肉を剥離する際に、骨切りを行う部分だけ骨膜を最小限剥離しますが、それ以外は骨膜を残して剥離します。

 

ピエゾサージェリーにて、水平に骨切りを行い、幅を少し押し広げます。それから、インプラントを入れる穴を丸いピエゾサージェリーのチップで形成します。

骨が水平的に押し広げられ、またインプラント床が形成されました。

 

インプラントが埋入されました。

隙間を骨充填材で充たし、骨再生を行います。

 

その上を2重にコラーゲン膜で覆います。骨充填材が散らばらないようにし、骨再生の場を確保します。

 

  2次オペです。

 

アバットメントをセットしました。インプラントの周囲の歯肉を強化するために、遊離歯肉移植を行いますが、その前に移植した歯肉を縫合できるように、骨膜を残して歯肉を剥離します。

 

  角化遊離歯肉移植を行いました。

 

アバットメント装着時に歯肉の強化のために、遊離歯肉移植術を行っているので、固い歯肉が獲得されています。

 

  右上の奥歯は、歯周病が進行し、歯根のほとんどの部分が露出しているので、抜歯と診断しましたが、抜歯の前にサイナスリフトを行うことで、奥歯が無い期間を最小限にすることが出来ます。写真中央に見える後上歯槽動脈を傷つけないで、骨を削除しウィンドウを形成します。

 

  写真中央に見える後上歯槽動脈を傷つけることなく、上顎洞側壁の骨を削除しました。この動脈は骨の中を上顎洞粘膜に接しながら走行していますので、この部の骨削除には、軟組織を傷つけない特殊な超音波メスであるピエゾサージェリーが有効です。

 

  レントゲン上では、右上のサイナスリフトによる骨造成部が白くドーム状に見えます。骨が固まってきた時点で奥歯を抜歯し、インプラント埋入を行います。左下のインプラントも安定しています。

 
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